活動報告
射水支部技能奉仕活動
去る9月6日に、射水支部青年部による技能奉仕活動を昨年度と同じ富山県立大学にて行いました。参加者6名。活動内容はクロマツの剪定です。県立大学創設時に記念樹として植えられた大型のクロマツを参加者全員で剪定することになりました。いかんせん、芝生広場の中央に樹が位置するためユニック等は使えず木に登るか梯子での作業となります。
作業開始。当日は朝から晴天で気温も高く、皆汗だくになりながらの作業となりました。しかしさすがに皆手慣れたもので順調に作業は進みました。大透かしが多いためか各所から手鋸の音が響いてきます。
各自仕上げの濃さに差がでるため全体のバランスには注意が必要です。
途中半分ほど仕上がったところで、今回お子さんの運動会で参加できなかった部員の方が合間を縫ってお茶の差し入れを持って駆けつけてくださいました。ありがたい差し入れにここで休憩。
作業再開、順調に手入れは進み最後に離れた場所から全体のバランスを確認し手直しを行いなんとか予定時刻に終了。樹の下に山積みとなった枝ごみも例年同様、参加者で均等(?)に分けて各自持ち帰りの無事解散となりました。
今回の奉仕活動を通し大学利用者の方が少しでも周囲の木々に目を向けていただければ幸いです。
(射水支部/野開喬太)
小矢部支部技能奉仕活動
第34回 全国大会に参加して
自動散水システム講演会に参加して
腰掛待合製作に参加して
三月某日の二日間、富山県技術専門学院中庭の作庭に参加させていただきました。この作庭は数年かけて行われ、穴太積みや枯山水の池、植栽等が既に完成していました。今回は四ツ目垣、深草、待合の屋根や装飾の製作を行いました。
四ツ目垣製作は、竹垣の基本でありながら最も難しいと改めて思いました。特に最上部の胴縁より上の凵部をスリムにするとずっと軽い仕上がりになると学びました。立子を立てる際に格子の形を考えるのではなく、胴縁を取り付ける段階で完成形をイメージしなければならないということでした。また、胴縁を割いて緩やかなカーブを描く手法も教えていただきました。
深草は土の三和土でセメント:石灰:深草砂利を一:四:十の割合で混合し、地鏝で腕が痛くなるまで叩きました。土との境界の傾斜のつけ方を学びました。一二三石や蜻蛉石を埋め込んで遊び心がちりばめられていたと思います。
土留めの石積みでは、どのように石を使えば自然に、かつ様々な表情が出て魅力的な土留めになるのか教えていただきました。その後練習し、お客様の庭で実践しましたがやはり先生のようにはうまくいきませんでした。
最後に、このような貴重な体験の場を提供していただいた技術専門学院の方々、ご指導いただきました講師の先生方、この日のために準備をしていただいた大勢の方々に感謝申し上げます。是非現場で生かしたいと思います。〈(株)中曽根造園/中曽根 春樹〉