活動報告
石積講習会 (ドライストーンウォーリング)
令和3年10月31日、(株)河畠造園敷地内にて(一社)日本造園組合連合会富山県支部青年部のドライストーンウォーリング講習会を開催致しました。
講師にドライストーンウォーラーの布村義成さん(成和造園)、大久保慎一さん(keys green works)のお二人をお招きし、1日しっかりと教えていただきました。
晴天にも恵まれ、参加者17名で長さ約10メートル、高さ約50センチの石壁をコッツウォルズストーンを使い両サイドに分かれて青年部で積み上げて行きました。これはイギリスの伝統的な石積みの手法でまずは使用する石を厚いものと薄いものに分けていきます。土台に厚い石を使い、上に行くほど薄くなっていくイメージです。 石を分けると同時に作業がしやすいように配置していきます。
土台が出来上がったら高さを揃えながら組み上げていきます。この時に石同士がしっかり噛み合うように積み上げていきます。ドライストーンウォーリングはモルタルなどを使わずに積み上げる手法なのでしっかりと噛み合っていないと後から外れたりと強度が出なくなります。隙間にも石を割ったときにでる細かい石を詰めてぐらつかないように組み上げていきます。
モルタルなどで固めないのでやり直しも容易で資材の再利用も出来、端材も余すことなく使われます。これは持続可能な社会を作っていく上でとても良い技術だと思います。日本の造園技術も自然のものを多用し循環型に近い職種だと思うので、技術を活かせる場をもっと作っていく必要があると感じました。
普段慣れない作業で思うようにいかなかったり積む人の特性も見えたりで石の表情も様々でした。
講師の2人にポイントを教わりながら50センチ積み上げ、完成です!
本場ではもっと高く積み上げ1番上には縦に石を並べていきます。
今回は1日の講習なのでここまで。
とても楽しい有意義な講習になりました。
最後に、今回講習会を行うになたって快く承諾していただいたドライストーンウォーリング協会様、そして講師の布村さん、大久保さん、参加してくれた青年部の皆さん。本当にありがとうございました。
この場をお借りして感謝申し上げます。
技能推進部長 河畠辰典